し尿処理事業
操業状況
平成28年度においては、し尿等の総収集量は、20,803,810ℓで前年度対比6.65%の減となっている。
し尿については、東日本大震災で沿岸部が被災を受け、汲取り戸数が減少している。
浄化センターの処理能力は、113kℓ/日で、そのうちし尿の受け入れ率は、約70%で、浄化槽汚泥の受け入れ率は約30%と見込んでいたが、合併浄化槽や、下水道の整備が進んだことにより、し尿の受け入れが年々減少し、現在はし尿が約35%、浄化槽汚泥が約65%の構成率となり、当初の計画処理能力から大幅に変更となっている。
しかし、環境衛生の向上や快適な生活環境のニーズが高まったことにより、昭和50年頃から浄化槽の普及が進んできたことや流域下水道事業、農業集落排水事業の整備が進められ、昭和60年1月流域下水道の供用が開始された。
その後、構成市町の合併処理浄化槽設置に対する補助制度が整備され、水洗化が普及し、それに反比例してし尿収集量は毎年減少することとなった。
水洗化率の向上によるし尿収集量の減少や第1、第2施設の老朽化による修繕等の維持管理費が増加してきたことなどにより、平成3年11月に現在の施設である浄化センターの建設が開始された。平成5年12月に完成し、1 日あたり113kℓ(し尿78kℓ/日・浄化槽汚泥35kℓ/日)を処理できる最新処理方式を備えた新施設が稼動して現在に至っている。
平成23年3月に発生した東日本大震災の津波により、浄化センターが甚大な被害を受けたため使用不能となったが、平成25年3月に復旧修繕が完了し、本格稼働を開始した。